電磁波シールドついて
例えばAさんとBさん二人がキャッチボールをしているとします。AさんからBさんへ、BさんからAさんへとボールが行きかいます。この二人の間を行きかうボールを電磁波(電波)とします。普通の状態であれば、問題なくキャッチボールを行うことが出来ます。
そこで、AさんとBさんの間に巨大な壁を入れたとします。
この壁の横や上…どこからもボールが壁を越せずに、相手にボールを届ける事が出来なくなり、キャッチボールが成立しません。
まさにこの状態が、電磁波(電波)を遮断しているという事になります。壁が電磁波シールドという事になります。
電磁波(電波)は空間を広がりながら伝わります。このことから電磁波(電波)はその発信源から近いほど大きな電力(電気的な力)の信号が届きます。逆に離れるほど信号の電力は弱くなります。携帯電話で通話中に移動すると、相手の声が聞こえにくくなったりしますが、これは基地局との距離が離れた為に受信する電力が弱くなったり、又は周囲の建物等によって電磁波(電波)が遮断されている為です。暫くして前と同じように話せる様になるのは、次の基地局に上手くつなぎ変わった事、又は遮蔽物が無くなり受ける電磁波(電波)の強度が大きくなった為です。
つまり電磁波(電波)は、場所や条件によって受信状態が変化します。
(参考図書:2007年 日経BP社発行 『携帯電話はなぜつながるのか』)